中国・九州ツーリング

・大学の卒業判定が3月1日。就職も内定しており、卒業式まで20日程開いたので、卒業旅行も兼ね、初めてのロングツーリングに挑む
・今の時期、走れるといったら九州方面しか思い浮かばず、大した計画も無いまま、行き当たりばったりの旅となる

主な装備

・バイク(ヤマハ TT-R レイド)
・着替え(下着・靴下各3組)
・シュラフ
・ツーリングマップル
・キャンプ用ガスバーナー
・ガスボンベ
・食器(鍋・薬缶・皿・コップ・箸・スプーン)
・酒

行程・メモ

往路(自宅〜屋久島)

1999年
2月28日(日)

自宅→国道156号→国道8号→福井市内→弟宅

・自宅出発時、天気はみぞれ模様。金沢市内周辺で天気が回復する

3月1日(月)
弟宅→国道8号→鯖江IC→北陸自動車道→米原JCT→京都南IC→国道24号→奈良市内

・寒い中、高速でひたすら距離を稼ぐ
・大学の卒業判定を確認。卒業できることにほっとする
・奈良市内の「フォルクス」でステーキ食べ放題実施中。ここぞとばかりにタンパク質補給
・この日はかつてのバイト先で一泊。当時の上司に餞別を頂く。ありがたや

3月2日(火)
奈良市内→国道24号→国道163号→国道479号→国道43号→国道2号→国道250号→備前IC→岡山ブルーライン→倉敷YH

・渋滞を避けるため5:00に出発するも、門真で渋滞にハマる
・大正区周辺で夜が明ける。普段は汚い大阪湾もこの時ばかりは綺麗に見える。
・国道2号周辺はいまだ工事中のところ多数。阪神淡路大震災の被害の大きさを実感する
・前日食べまくったステーキの影響か、この日は終始胃もたれに苦しむ。時折、ローソンのトイレに駆け込む
・倉敷市内に「大山泰治記念館」あり。知っている人は知っている
・倉敷YHでYHの会員登録をする
・丁度春休みの時期。「青春18切符」での旅人も多い

3月3日(水)
倉敷YH→大原美術館→国道2号→宮島→厳島神社→広島宮島口YH

・倉敷市で行ったところは前日の「大山泰治記念館」と「大原美術館」のみ
・宮島は徒歩で回る。当時の厳島神社はまだ水没していなかった
・厳島神社には外国人の観光客も多い。「特攻」「必勝」の鉢巻をしている人がいる。意味を分かっているのか?
・宮島YHでは夕食はない。近所のお好み焼き屋を紹介してもらい、広島風(広島でこう言うと怒られるらしい)お好み焼きを堪能
・YHではライダーと同室。東京から来たらしい

3月4日(木)
広島宮島口YH→国道2号→錦帯橋→国道2号→国道9号→山口市内→山口YH

・山口市内で天候が悪化。YHに急ぐ
「山口YH」建物は古く、宿泊は私だけ。YHなのに布団がない?仕方が無いのでシュラフで寝る

3月5日(金)
山口YH→国道9号→国道2号→関門トンネル→県道25号→国道10号→国道500号→県道11号→湯布院YH

・YHを夜明け前に出発
・「関門トンネル」で九州上陸。しかし、交通量が多く、感慨にふける暇はない
・門司市内は混雑。国道10号から温泉を目指す
・別府温泉をあえてパスし、由布院に向かう。由布院「下ん湯」に入る
・「下ん湯」隣の「金鱗湖」には熱帯魚がいるらしい

3月6日(土)
由布院YH→県道11号→国道500号→鍋山の湯→へびん湯→鶴の湯→国道500号→羅漢寺→耶馬溪→国道500号→県道11号→由布院YH

・昨日通過した別府で温泉めぐり。「明礬温泉」から山を登り、無料露天風呂をハシゴする
・「へびん湯」の場所は分かりにくい。地元の人に道案内してもらい、ようやくたどり着く
・「羅漢寺」は地蔵菩薩のお寺。水子供養の絵馬が並ぶ中、「合格祈願」「彼女ができますように」の絵馬もあり。いいのか?
・昨日入った由布院「下ん湯」に夜入る。湯船から見えた美しい月が印象的だった

3月7日(金)
由布院YH→県道11号→やまなみハイウェイ→県道45号→国道212号→阿蘇YH

・「やまなみハイウェイ」〜阿蘇間。黄金色の草原を横目に走る。「ココは日本か?」と見紛う風景が続く
・美しい自然の中を走る快感は何者にも変え難い。ただ走ってているだけで満足。温かい温泉も美味しい食事もこの時ばかりは不要だ
・つい先日、阿蘇では「山焼き」があったそうだ
・YHではライダーが数名。やはりこの季節、走るとしたら日本ではココぐらいか。酒を飲みながら旅の情報交換。「屋久島にでも行くか」と思いつく

3月8日(土)
阿蘇YH→阿蘇パノラマライン→阿蘇山火口→阿蘇パノラマライン→国道325号→国道265号→国道218号→高千穂峡→県道7号→天岩戸神社→県道7号→高千穂YH

・YHを早朝に出発。火口へ。運よく火口まで行くことが出来た。ガスの影響で行くことも出来ないときがあるらしい
・高千穂周辺は山肌を縫う様な道が続く。地図では判りにくい所多数。結局道に迷い、警察署で道を尋ねる
・高千穂峡へは狭く曲がりくねった道を降りていく。その道を観光バスが下りていくのに2度びっくり
・「天岩戸神社」神話で有名な「天岩戸」が祀られているらしい。丁度見えない位置に岩戸があるようだ
・「高千穂YH」高千穂神楽(毎日やってるやつ)への送迎有り

3月9日(日)
高千穂YH→国道218号→国道265号→県道1号→えびの高原温泉自炊棟

・YHを出発した時点で雲行きが怪しい。雨の予感
・国道218号に入ったところで不安が的中。雨の中、山深い谷底の道を走ることになる
・只今年度末。予算使いきりのため?道路工事連発。国道218号に迂回路多数。案の定道に迷い、椎葉周辺を2時間さまよう
・椎葉周辺はダートが多く、走るのを楽しみにしていたが、そんな余裕なし
・「えびの高原温泉自炊棟」温泉に入って、身も心もリフレッシュ!といきたい所だったが、施設の自家発電は20:00で停止。
・あまりの寒さで真夜中に目が覚める。部屋には暖房なし。寒さに震えながら朝を待つ

3月10日(月)
えびの高原温泉自炊棟→県道1号→国道223号→国道10号→鹿児島市内→国道225号→県道27号→知覧平和公園→町道232号→国道226号→指宿温泉→湯の里YH

・出発は5:00。道には霜が。寒いわけだ
・脇目も振らず、鹿児島市内へ。所持金が残り少なくなってきたので郵便局のATMへ。その際コンタクトを落とす。以後メガネに
・昨日の昼から何も食べてない。鹿児島市内の「吉野家」でようやく食事にありつく
・以前から勧められていた知覧平和公園の「特攻記念館」へ。「タイタニック」では泣けなかった私もここでは大粒の涙を流す
・指宿温泉「砂楽」入浴料900円也。高い?値段の価値はあると思う
・YHで芋焼酎を初体験。「臭い」とは聞いていたが、バーボンに慣れた私にはそんなに苦にはならない

3月11日(火)
湯の里YH→国道226号→鹿児島市内→桜島フェリー→県道26号→国道224号→桜島フェリー→国道226号→湯の里YH
・今日も天気は優れない。屋久島へは明日行くことにする
・「桜島フェリー」で桜島へ。迫ってくる桜島の迫力は圧倒的。桜島周辺を一周する
・帰りのフェリーの船内で地元の高校生に声をかけられる。富山ナンバーが珍しかったらしい。「砂むし良かったっしょ!?」(たぶんこう言ったのだろう)
・高千穂YHで知り合ったライダーと再会。彼女も一昨日は悲惨な目に遭ったそうだ

3月12日(水)
湯の里YH→国道226号→鹿児島港→鹿児島商船→安房港(屋久島)→県道77号→県道78号→ライダーハウスとまり木

・フェリーで屋久島へ。約4時間の航海。船内は綺麗
・とりあえず屋久島を一周。途中で雨になる
・この時期の屋久島は毎日雨らしい。来たことを少し後悔する
・シケのため、翌日のフェリーは欠航。屋久島滞在が一日延びる

3月13日(木)
ライダーハウスとまり木→県道77号→町道594号→白谷雲水峡→登山道→ウィルソン株→縄文杉→町道594号→県道77号→ライダーハウスとまり木

・縄文杉への登山ルートは大きく分けて3つ。「宿から近い」という理由だけで「白谷雲水峡」方面から縄文杉を目指す。じつはこれが最も過酷なルートだと、後で知った
・「白谷雲水峡」麓の駐車場にバイクを停め、登山道へ。もともと登山目的ではなかったため、「山をなめるな!」と怒られるような格好である
・途中から道が途切れ、木にくくりつけたビニール紐を辿っていく。「エラいところに来てしまった」とようやく気付く
・出発から約4時間。ようやく「縄文杉」へ。感動よりも下山を心配
・雨による増水のため、来たときの道が川になっていた
・バイクを停めた場所に辿り着いたのが17:00。生還に安堵。全身ずぶ濡れ。いろんな意味で思い出深い誕生日となった

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